​JAPAN TRAVELER

1日目  枕崎から八幡浜へ

薩摩半島の南西に位置するJR線最南端の始発駅枕崎から朝一番の普通列車で出発。朝焼けの東シナ海を車窓に眺め、鹿児島中央で日豊本線に乗り換えます。宮崎では列車の待ち時間が約3時間あるので、宮崎神宮や南国の雰囲気漂う青島へ足を伸ばしてはいかがでしょう。

日本を代表する温泉街のひとつに数えられる別府へは宮崎から普通列車を乗り継いで約5時間。夕食を取り、駅前高等温泉でさっぱりしたら、一駅となりの別府大学駅へ。別府港まで15分ほど歩き、四国西部の八幡浜へ向かう夜行フェリーに乗船します。このフェリーは八幡浜に到着後、朝の5時30分まで船内で休憩できるので便利です。

＊ 枕崎で前泊の宿を見つけるのが難しい場合、指宿温泉あるいは鹿児島から旅を始めてもよいでしょう。別府で1泊すれば血の池地獄で知られる鉄輪温泉の散策や観光地由布院への日帰り旅行も可能です。

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2日目  八幡浜から京都へ

八幡浜港から駅までは徒歩で約40分ほど。予讃線の車窓から夜明けの宇和海や段々畑が見えると、四国に来たことを実感します。松山で駅弁を購入し、瀬戸内海の景色をのんびり眺めながら朝食。観音寺で途中下車し、昼食後に四国八十八ヶ所の68番札所神恵院と69番札所観音寺を訪問。瀬戸大橋を渡り、岡山で山陽本線に乗り換えて京都を目指します。

＊ 大阪で途中下車して夜の繁華街を散策したり、夕食を取ることもできます。京都では少なくとも2泊して、日本的な趣きのある寺院や神社をめぐるのがおすすめです。また、京都から奈良や琵琶湖への日帰り旅行も気軽に楽しめます。

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3日目  京都から東京へ

京都から東京まで青春18きっぷを利用すると最短で約9時間を要しますが、普通・快速列車の本数は非常に多いので、時刻表をあまり気にしなくても気軽に途中下車ができます。

この行程では京都を午前10時ちょうどの新快速で出発し、米原と大垣で列車を乗り継いで、東海地方最大の都市名古屋でランチタイム。駅前のミッドランドスクエアを散策し、静岡県では駅から徒歩7分の掛川城を見学。熱海の温泉街で夕食を取り、グリーン車連結の普通列車で東京へ向かいます。

＊ 京都は遅くともお昼頃までに出発しましょう。東京の宿泊先はJR線の駅から歩いて行ける場所が便利。時間に余裕があれば、東京に数日間滞在したいところです。

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4日目  東京から苫小牧へ

早朝の列車で東北本線を北上します。上野から宇都宮までゆっくり寝ていくならグリーン車の利用がおすすめ。宇都宮から盛岡まではロングシート主体の普通列車をひたすら乗り継ぐので、だんだんと疲労を感じてくるかもしれません。昼食は列車の待ち時間が長い福島で取るとよいでしょう。

東北本線の終着駅盛岡で名物の冷麺を味わい、夕方の高速バス八盛号でまっすぐ青森県東部の八戸港へ。北海道・苫小牧行きの夜行フェリーで眠りに就きます。

＊ 苫小牧港からは苫小牧駅経由札幌行きの高速バスが接続しています(札幌まで1310円)。札幌に数日滞在してから青春18きっぷ5日目を使うのもおすすめです。

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5日目  苫小牧から稚内へ

苫小牧駅までバスで移動し、千歳線で道都札幌へ。列車の待ち時間を利用して朝食を取ったり、北海道庁旧本庁舎や北海道大学を散策することができます。普通列車で函館本線を北上し、滝川から旭川まで時間短縮のため特急スーパーカムイ13号(料金別途2200円)で移動。

旭川に到着後、すぐに宗谷本線に乗り換え。名寄発稚内行きの普通列車は途中の音威子府で約1時間半停車するので、名物の黒いそばを味わいましょう。車窓に天塩川やサロベツ原野を眺め、日本最北端の終着駅稚内には夜の7時30分に到着します。宿のチェックインを済ませ、歓楽街や副港市場で郷土料理に舌鼓を打ちましょう。

＊ 北海道最北端の宗谷岬は稚内駅からバスで50分。駅から徒歩10分の稚内港からは利尻・礼文島、サハリンへのフェリーが就航しています。